第2回山陰地区臓器提供セミナー(関係者向け)を開催しました。
12月6日(土)に、しまねまごころバンクと共同で、第2回山陰地区臓器提供セミナーを開催しました。たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。
目 的:1.鳥取県・島根県の医療従事者および児童相談所職員、警察職員等を対象に、
小児領域の臓器提供発生時に備え、虐待対応を含む体制整備・家族への対
応について周知する。
2.鳥取県、島根県内における臓器提供の院内体制整備を推進する。
会 場:鳥取大学医学部 記念講堂
参加者:約60名
講演1
『小児からの臓器提供について』
日本臓器移植ネットワーク 教育研修部 副部長 大宮かおり先生
日本における小児からの臓器提供の現状、提供時の留意事項、各種専門機関による支援体制そして、提供後の家族支援や医療スタッフへの精神的サポートについて、解説してくださいました。
講演2
『小児からの臓器提供とその体制整備』
社会福祉法人 聖隷福祉事業団 法人本部 岡田 眞人 先生
小児救急医療体制(虐待対応を含む)、小児終末期医療への対応(臓器提供はそのなかの選択肢のひとつであること)、実際の院内体制整備とマニュアルの活用方法、終末期での家族ケア、小児事例の紹介など臨床倫理学としての広範にわたる知見を提示していただけました。
講演3
『終末期の家族ケア-生命危機状態から死の転帰を辿る子どもを
内包する家族を支える看護ケアに焦点をあてて-』
高知大学医学部附属病院 家族支援専門看護師 星川 理恵 先生
危機的状況下の家族の心理状態と段階について解説し、生命危機状態にある子どもを内包する家族への援助関係を形成する姿勢について、お話してくださいました。