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(鳥取大学医学部内)
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移植手術後

1.合併症
・急性拒絶反応
・急性拒絶反応以外による腎障害
・感染症
・生活習慣病(高血圧・高脂血症・肥満・糖尿病)

2.拒絶反応について 
移植した腎臓は体のなかでは「異物」として判断され、そのままだと自分の体から追い出そうとします。これを拒絶反応といい、放置すると移植された腎臓が働かなくなってしまいます。そこで、それを防ぐために「免疫抑制剤」を使用します。

3・免疫抑制剤について
腎移植では拒絶反応の対策は必須となり、移植した腎臓が働いている間は免疫抑制剤の内服を続けていきます。特に手術後早期(数か月から1年)は最も拒絶反応が起こりやすいため免疫抑制剤を内服する量も多いですが、経過と共に量は調節されていきます。
薬がきちんと内服できない場合、拒絶反応が起きてしまい、移植した腎臓が悪くなる原因となります。一生服用していく必要があるため、副作用に対する対策が必要になります。

4.免疫抑制剤に関する副作用
・腎機能障害
・高血圧、高脂血症
・高血糖(糖尿病)
・白血球減少症       など

免疫抑制剤の副作用によって、移植した腎臓に対して直接的または間接的に悪影響を及ぼすことがあります。そのため免疫抑制剤の量をきめ細かく調整しながら副作用が最小限になることを目指して処方されます。
また、免疫機能が抑制されているため、抵抗力が落ちて感染しやすくなり症状が悪化する危険性があるため日頃から感染予防をする必要があります。